Kaguyatom

(Explicit)

コーヒーは苦いだけではない

 

 「もうバレンタインだもんね」

別にバレンタインとか一切意識せずに持っていったドン・キホーテの袋入りのチョコアソートと飴のキュキュ、パインアメ、そしてヴェルオリ(ヴェルタース・オリジナル)を見て、バイト中、ふと同僚が言いました。バレンタインというものに特に思い入れがなく、そんなものがあったのはなぜか男女で交換しようという雰囲気になってしまっていた小学生の頃だけでした。得意料理に「クッキー」が追加されただけで、甘い雰囲気になることはありませんでした。甘すぎるクッキーは美味しくないので。

 

 バレンタインは甘いものではなく苦いもの、という意識がはっきりとしたのは、高校の時でした。当時から僕は「モテ」からは程遠い存在で、バレンタインはもはやないものと思い、もらえるわけないよな~とか口では言いながらなんとなくソワソワしていた中学時代とは打って変わって、「無」とはこのことか、というところに達していました。おれには男友達とくだらない話をするのが合っている。

 ちょうどバレンタインの2週間前、ある女の子から「好きな人がいる」と言われていました。中学からの仲なのに、好きな人が誰かは教えてくれない。ただの相談、だけどもしかしたらもしかする。そんな甘い考えが僕を支配してしまっていて、相談に乗るフリをしながらジャブを打ち続けるというやり取りをしていました。彼女もまんざらではない。これはもしかするぞ。しかし、まだまだ中学生の時のソワソワが抜けきっていなかった僕は、そんな彼女が好きな人は同じバスケ部のメンバーだということを、2週間後に知ることになります。

 相談を受けながら迎えたバレンタイン当日、何事もなく、帰ろうと思った矢先、その彼女から話しかけられます。

「ねぇ、チョコ欲しい?」

チャラい男を演じたい僕は「えっ、くれるの?(笑)」とテンション高めに言うことで、内心「これ告白では」と思っていた自分を隠しました。貰ったチョコを食べようか食べまいか迷っていると、彼女が「I'm どうしたらいいの」とわけわからない言語を使って僕に相談を持ち掛けてきました。当時から英語が得意だったとはいえ、まだ留学前で今と比べると天と地ほど差がある当時の僕は、「文法おかしいぞ」という言葉を、チョコレートと一緒に飲み込みました。今思えば、「どうしたらいいの(状態、もしくはその状態の人)」という意味になり、英語的にも正しい表現になります。日本語ではどうかわかりませんが、まず日本語であるかどうかが定かではない以上、どう訂正したらいいのか、そもそも訂正するのか、わからないことだらけです。日本語も英語も、女心もわからない。

 話を聞いているうちにますます自分のことに聞こえる恋に狂った男は、勝負に出ます。渾身のストレートです。

「だれのこと言ってんの?(笑)」

見る見るうちに顔が赤くなる彼女を見て、ホワイトデーにクッキーを作ろうと決意した僕に、彼女は告げました。

「○○(バスケ部同期の名前)くん……///」

「いやおれちゃうんかい!」と言うだけのメンタルも笑いも持ち合わせていないのに、一部の人間に嫌われていながらもこちらからは嫌うことはしたくなかったという経験から、感情を隠すのだけはうまくなっていた僕は、「あ~~そっちか~~」とあたかも何人か候補はいたけど第一候補ではなかった、という顔をして笑いました。コーヒービーンズチョコのようにあとから苦みが来るタイプのチョコレートです。今僕がコーヒー大好きなのは、苦みか、わずかに感じられる甘味か、酸味か。

 

 チョコレートの甘みを感じた後、コーヒー豆の苦みを味わい、口の中から消えてしまうコーヒービーンズチョコのように、甘いも苦いも一瞬で、すぐに消えてしまった僕の青春。今思い出しても、恥ずかしくて苦い思い出です。

 

 

 コーヒーには、フルーツのような味わいの浅煎りから、深い苦みとコクのある深煎りなど、さまざまな種類があります。コーヒー豆によっても酸味が特徴だったり、甘みが特徴だったり、様々です。が、甘酸っぱい青春に合うのはいつだって深煎りの、苦みとコクです。僕が中煎りのコーヒーと和菓子の組み合わせが好きなままなのは、自分のせいだってわかっているけど、どうすることもできない悲しみ。そろそろ出会い系に課金するくらいの、深い悲しみ。今の自分に深煎りは苦すぎる。

 

 来る2月14日は、大学生として迎える三回目のバレンタインデーです。今年こそ、コーヒーのアテになるような甘いチョコレートを貰いたい。

 

 おわり

 

 

 今週のお題「バレンタインデー」

存在すら怪しくなったけど、概念としてまだ自分の中には残っていて

 

 初体験の話をしたいと思います。僕は今でこそ冴えない大学生ですが、初体験は中学と、かなりマセたガキでした。そこからヤリチンになってヤバい人生を送っていないことに感謝しないといけません。神か、仏か。母や父、または兄弟だったかもしれません。僕が道を踏み外さずに生きてこれた理由は様々あると思います。きっと、あなたもそうでしょう。

 

 さて、今週のお題は「アイドル」です。僕にとってのアイドルは誰か。バスケットマンの僕はコービー・ブライアントと答えるかもしれませんし、ジョー・ジョンソンと答えるかもしれません。プロデューサーとしてならナインス・ワンダーでしょうし、ラッパーとしてならジェイ・ジーやジェイ・コールでしょうか。でも僕が僕として今の人生を歩んでこれたのは、ある女の子の存在があります。彼女は、まさにアイドルのようでした。

 先程も申し上げた通り、初体験は中学でした。あれは14歳の春だったと思います。当時からやっていたバスケットのある大会で声を掛けられ、付き合いだしたのは8月か9月でした。中学生の恋愛なんて、なんとなく付き合うとか、好意を向けられてうれしいからとか、そういったものばかりだろうし、カウントしないものだと思ってますが、中学生ながらも「長続きしそう」だとか「このまま結婚とかも……」なんて考えに至ったのは今も昔も彼女だけでしょう。まさに運命のような、そんな気持ちです。

 お互い自分のこともあり違う学校に通っている男女だったので、会う機会も多くなく、共通の知り合いもいないので2人で遊ぶことばかりでした。当時は恥ずかしくて、紹介してと言われても断っていたし、独占欲みたいなものもあったんでしょう。それでも過ごした時間は楽しい思い出ばかりで、1人で飯を食ってたら声をかけられたのも、呼び出されて告白されたのも、初めてのデートでイタリアンを食べたのも、ショッピングモールからの帰り道にキスをされたことも、何度かお家デートをしたことも、未だに覚えています。

 そんな矢先、僕も誕生日を迎え14才になったころ、彼女から連絡がありました。

「もう会えない」「別れよう」

突然の別れに意味が分からず、とりあえず家に行くとだけ伝えて、携帯だけつかんで家を飛び出しました。途中で寒くなりココアでも買おうかなと思ったけど、財布すら持ってこないくらいに急いでいました。結局寒い中自転車を飛ばし、30分かけて彼女の家の近くの公園に行きました。

「公園にいる」

そうメールしてから5分もしないうちに彼女が現れました。目に涙を浮かべながら。その公園に呼び出され付き合った僕らは、同じ公園で別れようとしています。それは僕がひどい男に思われるような気がして、何とかしたいという思いでいっぱいでした。誰が見ているわけでもないし、親にも兄弟にも秘密にしていたので、誰も知る由はないのに。

 彼女が言うには、親の仕事の都合で4月から海外に行かなくてはいけない、さすがに海外まで離れてしまうと続けられない、とのことで、今思えばそれも口実だったのかもしれません。しかし、「何とかしよう」といった僕も続けるための口実だったし、お互い様です。どちらにしろ、中学生にとっては想像もできないことでした。まさかこんな別れが来るとは思わなかったし、ドラマみたいなこともあるもんだな、「事実は小説よりも奇なり」だな、とか変に冷静に考えていました。その場で別れてしまうことだけは避け、女の子の前ではカッコつけたい僕は、帰り道に立ち漕ぎしながら涙を乾かしたのです。

 それから連絡が来たのはその三日後のことでした。もうすぐいなくなってしまうから、最後に会いたい、という彼女に、いつもの調子で「最後じゃないっしょ」と軽口をたたきながら、自転車を飛ばしました。彼女の家につくと、いつも止まっていたステップワゴンもなく、家族で買い物に行こうとしたが「体調がよくないから」と家に一人に残ったという彼女に、嘘はありませんでした。お互い泣きながら語り合い、そのまま身体を重ねました。これで最後だね、と笑う彼女とのキスは、苦くて甘く、しょっぱかった。

 

 あれからもう何年も経ちます。彼女がどこに行ったのかも、今はどこに住んでいて、どんな生活を送っているのかも、何もわかりません。Facebookなどを使えば簡単に調べられるのでしょうが、最後という言葉に何も言えなかった僕にそんな資格はないような気がして。それでも忘れられないのは、思い出に縋っているからなのかなんなのかわかりませんが、ただ一つ言えるのは、彼女がいなければ今の僕は存在していないということです。

 

 「アイドル」という言葉には、「偶像」という意味があります。偶像というのは、神や仏を形どった崇拝の対象となる像のことを指します。僕の人生において、彼女の存在は崇拝という感情こそ抱かないものの、頭の片隅に、神や仏のように、ある種の概念となって存在しています。別れたあの日から、彼女が何をしていて、どこにいて、どんな人になっているかも全く想像もつきませんし、僕も忘れようとしています。こんな僕を好きになってくれて、尽くしてくれた彼女です。連絡もしないし、向こうから連絡がないのは、興味がないだけだとは思いますが、お互い忘れようとしているからこそできていることなのかもしれない、と思うのは僕の思い上がりでしょうか。

 

 今となっては、存在していたかすらわかりません。

 

 おわり

 

今週のお題「私のアイドル」

 

仏像の基本

仏像の基本

 

 

YouTube、ついつい見過ぎちゃうんだよな。ダメだってわかってるんだけど

 

 YouTubeに関する記事が大変バズっているようで、一説に

「ああ、YouTubeは、昭和時代の『くだらなくて低俗なテレビ番組』の代わりになっているんだなぁ」と思わずにいられない。

YouTubeはくだらないから子どもを虜にする。そして親は不安になる - シロクマの屑籠

 とあり、いつの時代も下らないテレビ番組はあり、YouTubeが取って代わっているだけなんだなぁ、と悲しくなりました。

 

 そもそもなぜYouTubeが話題になったかというと、以下の記事が面白いからです

nejiko.hatenadiary.com

  しかし、YouTubeのくだらなさと昭和のテレビのくだらなさが同一なら、おれはどうなるのか。そもそも昭和に生きてないし、昭和の番組で知ってるのは「ギルガメッシュ」くらいなので、ここは、平成のくだらない番組ランキングがあったら上位に入るのはどんな番組かな~と考えながら、昔のことを思い出してみましょう。

 


 

 5歳やそこらで観ていたと記憶しているのは、『ニャッキ!』とか『ア・エ・イ・オ・ウ』とかで、あとは『ハッチポッチステーション』くらいなもので、YouTubeに落ちているものを観ると今でも普通に面白いし、『ア・エ・イ・オ・ウ』や『ハッチポッチステーション』の歌はギャグとして口ずさめるくらいには覚えていますが、恐らく、そういうものよりもユーチューバーの動画の方が子供にとっては面白いんでしょう。本当にこのくらい小さいときは観る番組も決まっていたし、それは小学生になってもあまり変わりませんでした。小学3年生くらいで『爆笑オンエアバトル』を見始めたくらいで、だんだんと教育テレビを観なくなる代わりに、親や兄弟と一緒にドラマを観ることが多くなりました。その過程で親に「くだらないから観るな」と言われた番組はそこまで多くありませんでした。

 

 そもそも、観ていると親がマジでキレてきた記憶があるのはそれこそ『ロンドンハーツ』とか『特命係長・只野仁』とかで、どちらも下らないから、という理由だった気がします。大体『ロンドンハーツ』を観るのは小学校高学年くらいだとは思うんですが、僕にとっては『ロンドンハーツ』はちょっと過激でめちゃくちゃ面白かったし、翌日学校で「昨日のロンハーみた?」と会話にしている周囲に、両親が共働きで夕飯がちょうど『ロンドンハーツ』の時間だけど、親はニュースを観たいから『ニュースウォッチ9』を観ながら飯食ってたこともあって、苦し紛れに「只野仁はエロい」なんて、バリバリエロいもん見てたのにそういう話になると「ハハ……ちょっとわかんないな」みたいにはぐらかしてたヤツが言えるわけなかったので、結局「おれゲームばっかしてるからテレビ見ないんだよね」としか言えず、隠れて『特命係長・只野仁』を観ていたり、聴いてるのはドラマ『輪舞曲』の主題歌だった川口恭吾だったり、やるゲームも『グランツーリスモ』か、セガサターンの何かといった、おおよそ当時の小学生はやらないであろうゲームばかりで、メジャーどころでは『サルゲッチュ』とかやってたけど、やりこみ度がおかしすぎてちょっと引かれたりしていた僕にとっては、あまり会話に入れず楽しくはなかった記憶があります。

 その上『ロンドンハーツ』は、ちょっと悪めの友達に会うから、格好もいつもより崩して、口調も変えて、過激な笑いで会話を回そうとする高校生みたいな番組で、「こういう喋りが面白いんだ」「こういう企画がウケるんだ」というイメージを小中学生に植え付けるのだと思います。結果、そのノリをなぜか学校でやり、賛否両論になりつつもそこそこの人気を誇っていた半ヤンキーみたいな存在が、今も地元に留まりそのノリを未だに続けてしまうという悲しみを生み出すのだと思うと、毎週火曜日は『ロンドンハーツ』ではなくニュースを観ていたことも、バラエティではなくドラマ(当時は『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』や『14才の母』、『のだめカンタービレ』等が流行っていた)ばかり観ていたことも、親が観たいがために朝は『おはスタ』や『めざましテレビ』ではなく『おはよう日本』であったことも、BSでたまにやってた謎のディスカバリー系番組を観ていたことも、そもそもテレビを観ないでゲームばっかりやっていたことも、全てが関係して、今の人格形成に影響を与えているのだと思います。

 しかし、当時は『ロンドンハーツ』は火曜放送でしたが、僕にとっての火曜日は「『アンフェア』の日」であり「『ブス恋』の日」であり「『結婚できない男』の日」だったので、女の子とは水曜日もテレビの話をすることができたのでした。

 

 こうして考えてみると、なんだかんだ昔のテレビは本当に面白かった気がするし、今は単純にテレビがつまらないからYouTubeばっかり観てるんですけど、観てるものもゲーム実況ばかりで、お金がなくてゲームを買えないけど、少しでもやっている気分を味わいたいという貧乏性なところが普段の生活にも出ているのだと思います。でもたまにユーチューバーの動画を観たりすると、普通に面白くないし、やっぱりプロの仕事であるテレビと違って観る層を完全に意識できてないというか、ターゲティングしてるのか単純にわかってないだけなのか、コンテンツとして単純に面白くないんですが、そのユーチューバーにすら勝てないテレビは仕事ができてなさすぎるのでは。その辺人気な人たちとか、HIKAKINとかはすごいんだと思う。観てないからわからないけど

 

 コンテンツとしてテレビが終わってきてるのか、老化とともに趣味が変わってきてるのかわかりませんが、実家に帰ると両親はBSでやってる謎の韓国ドラマばかり観てギャハハと笑っているし、20何話から突然見せられる僕は何のことかわからず、「いや誰!?」とツッコミ魂が出てしまうのが、いつもの風景になってしまっています。おれの「いや誰!?」というツッコミの声がデカすぎて(声が通らないため大声で話す癖がついていること、ツッコミにおいて声のボリュームは非常に重要なファクターの一つであると考えていることなどが関係している)、まだ小さい甥っ子が寝ているのを邪魔してしまうのも、いつもの風景になっています。親父が言うには「これくらいしか見るものがない」んだそうで。

 

 昔のことを思い出せば出すほどやっぱりテレビはつまらなくなっているし、それこそユーチューバーの台頭で競争が激化している現代においてコンテンツが退化しているのは、今までテレビが競争の少ない世界でのほほんとやってきたツケが回ってきているようで、もはやYouTubeの手軽で面白く、ニーズにも幅広く応えられるものに勝てる要素が見つからないのではと思ってしまいます。こどもがユーチューバーばかり観てしまう原因には、絶対テレビの衰退があると思うんですよ。そうじゃないと、大学生になってまでYouTubeでずっとゲーム実況観てることの言い訳にならないので。

 

 おわり

 

 

 

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81mハードル

 

 今週のお題は「受験」です。受験のことを思い出すと、僕は一般からはズレるんだろうな、と思い、俺は「特別」だ……という考えを持ってしまいます。嘘ですけど

 

 現在私は大学生ですが、大学には英語で入りました。英語の試験と、面接。面接は集団面接で、隣のヤツがめっちゃ面白かったこと、そしてその面白かったヤツも受かっていたこと、そして別の(恐らくより上の)大学に行っただろうこと、このそれぞれで笑ったことを思い出しています。最初のやつは面接中なので、本当だったらたぶん笑ってはいけないんですけど。今でこそドキュメンタルで鍛えられているけど、基本的にはゲラだから……

 

 高校三年で海外に留学しました。まあアメリカなんですけど、バスケやっていたりヒップホップ好きだったり、とにかくアメリカに行きたくて仕方がなかったです。以前の記事で「僕はアメリカの空気を吸うだけで高く飛べると思っていたのかなぁ……」と谷沢のサンプリングをした記憶があります。今の僕は、いや俺はもっとヒップホップなので、「アメリカ行ったら超Fly High」といったところでしょうか。ワッサーマイメン。

 

 アメリカの高校では9月スタート6月終わりが一般的なのでしょうか、三年で留学に行ったということは、本来大学一年生である年の夏に帰国するということになります。そこから高校に戻るか、卒業して自分で勉強するかという選択を迫られたとき、予備校に通うという第三のオプションを選択しました。そこで英語の勉強と面接や資格試験の対策をし、無事今の大学にしか受からず、今に至ります。レベル的には一番低かったのに第一志望でした。他の生徒達には「なんで?」と何回か聞かれましたが、「近いから」とここでもスラムダンクのサンプリングです。近いも何も、地元が群馬である時点で普通にどこも遠いし変わらないんですけど、当時は本当にバスケットボールが好きだったんでしょう。ちなみに、今のバイト先はこの予備校です。スラムダンクは今でも好きです。

 

 入学すると、勉強へのモチベーションの高さとバスケットボールへの愛で、あとは高校時代の思い出から、めちゃくちゃ尖っていました。栗です。髪形もソフトモヒカンだったので。今では痛い大二病患者で、変に落ち着いていて、むかれちゃいました。人は成長する。最初から友達を作ろうとせず、部活・サークルの勧誘にも揺れずバスケ部一筋で、たまにできる友達にも面接のときの話をすべらない話として披露し、ややスベりで「ウケた」と思っていたあの子も、今ではフードを被り足元を気にして歩いています。人は、成長する。

 

 大学1年の終わりに転機が訪れます。単位を落としまくるのです。今まで勉強をせずに生きてきたツケがきて、「俺は頭がいいのか?」という自信に似た感情として持っていた小さなものも、すっかりしぼんで、心の片隅に浮かんでいます。大学二年になっても部活と勉強の両立ができず、結局持ち直すこともなく生きています。生きているだけで幸せ。

 

 幸せには人それぞれの形があります。人はなぜ不幸になるのか、と考えたとき、それは自身が描く「幸せのイメージ」と現在の自分がかけ離れているからではないか、と思う時があります。ハッパ吸ってハイになって、高い車を乗り回し、一晩で100万使うみたいな生活が幸せと思う人もいれば、今ご飯を食べているだけで幸せ、という人もいます。この両者を比較したとき、違いとして見えるのは、幸せのハードルの高さじゃないでしょうか。変に自分の可能性を信じてみたり、メディアが見せる幸せのイメージだったりと、幸せのハードルが高くなればなるほど、それを超える高さに到達する可能性は低くなります。そして、その高さに到達できないと実感したとき、人の心は案外簡単に潰れてしまったり、壊れてしまったりします。これから何十年と続くであろう人生、幸せである方がいいに決まってます。一回開き直って、ハードルを思い切って下げてみると、違うものが見えてくるのかもしれませんね。

 

 幸せなので、ここですべらない話を一つ。

 入試における面接では、集団面接で、3人一組のところ、受験番号順なのかわかりませんが、2人一組で受けることになりました。聞かれた質問は全部で三つ。「志望理由」「在学中にやりたいこと」「将来の目標」です。僕は予備校での指示もあり、一問一答形式で用意していた答えを繋げながら回答しました。一緒に入った子は、学校で練習してきました、みたいな、まんま原稿読み上げてる、みたいな回答をしていました。お葬式の時に虫がハゲたおっさんの頭に止まって笑ってしまうように、人は緊張していたり、張り詰めた空間にいると、普段だったら絶対に笑わないことで笑ってしまう傾向にあります。面接中で緊張していたのもあり、その原稿を読み上げているはずなのに3文字に1回噛んでしまう子に、すでに下唇を噛んでいました。英語の能力を使って大学に入るわけですから、もちろんみんな英語ができるというアピールはしたいはずなんですが、「3歳から5年間海外で…」くらいに留めておけばいいのに、練習したから言いたかったのか、三問目の将来の目標と関連があったのか、はわかりませんが、佳境に差し掛かったところで、突然発音良く彼が当時通っていたインターナショナルスクールの名前を言ったので、吹き出しそうになってしまいました。一緒に受けていた身として、彼は受かるのか微妙なところだったと思ってしまいましたが、合否発表一覧には、彼のものと思われる受験番号が載っていました。未だに、彼の姿は大学で見かけません。

 以上です。

 

 喋っても面白くないのに、文章にして面白いわけなかったですね。これだったら、わざわざ最寄り駅のホテルに泊まって試験に備えたのに、当日寝坊して受けられなかった僕の話の方が面白いかもしれない。

 

 そんな、試験当日に寝坊してしまうような僕でも現在大学三年生です。しかもテストと闘いながらブログを書き、日本で超Fly Highしようとしています。本当だったら今頃勉強してなきゃいけないんですが、ついつい。

 

 おわり

 

今週のお題「受験」

 

 

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最近

 

 楽しいです

 あっ、最近どうですか?生きてますか?

 

 僕は最近音楽やってます。ヒッピホッピ好きなのはたぶんこれまでの記事からもわかることだとは思うんですが、ヒッピホッピやってまして、とりあえずはプロデューサーとしてビート作ってどんな感じにラップ乗せるか考えてます。そのうちラップもできたらいいですね

 

 元々曲作り自体は大学入ってすぐ位からやっていたんですけども、最近はNative InstrumentsさんのMASCHINE MK3を買ったことにより作業効率と出来上がるものの質が大きく変わったので、いよいよかと思いサウンドクラウドに音源あげまくっている次第です。

 

Native Instruments グルーヴ制作システム MASCHINE MK3

 

  MASCHINEのようなシーケンサーサンプラーが一緒になってるやつは、たぶんAkaiのMPCとかが主流なんでしょうけど、僕は一番好きなプロデューサーの9th Wonder(ナインス・ワンダー)がMASCHINEを使っているのもありMASCHINEを選びました。

 

 国内外問わず、プロデューサーがどんな機材を使っていて、どのような流れで曲を作るのか、というのは気になるものだと思います。そうでもないですね。

 こんな疑問にも答えてくれるのがYoutubeの凄いところで、特にMass Appealというチャンネルがあるんですが、その中のRhythm Roulette(リズム・ルーレット)という企画で各地のプロデューサーにレコード三枚を目隠し状態で選ばせ、その中からビートを作るという最高のヤツがあります。この面白さを全国に伝えるべく、そのリズム・ルーレットの中から3つ紹介したいと思います。

 


 

  • Statik Selektah

  3つのレコードの中から、ザ・シルバースの『That's What Love Is Made Of』をチョイスし、それにJay-Zの『Justify My Thug』をスクラッチしながら入れていくスタイル。たぶんアカペラアルバムなんですけど、『Justify My Thug』の "Honesty, loyalty, friends and then wealth"のラインを入れるのもニクイですね。ここにスタティックのラップの聞き込みが活きてきたわけです。このビートをもらったのがなんと日本人のAnarchyで、曲名も『LOYALTY』なんですよね↓

  ここにスタティックがただのビートメイカーでなくプロデューサーであるってことがわかると思います。こういうことだよな、わかるわかる

 

 それはそうと、Jay-Zの『The Black Album』は神アルバムなのでみんな聴いてくれよな!

 

  DJ Jazzy Jeff & The Fresh Princeという、DJジャジージェフとウィル・スミスによる1MC1DJグループがありました。ウィル・スミスがラップやってたことはたぶん僕と同世代の人は知らないと思いますが、やってました。そんなDJ ジャジージェフは、というかDJジャジージェフ&フレッシュ・プリンスは、そのスタイルから少し批判されたりもしてたわけなんですが、まぁ、DJジャジージェフに関してはもう疑いようのないスキルといったところ。動画最後の完成版はビートドロップが最高に気持ちいいね

 

 

  伝説のプロデューサー、ナインス・ワンダーです。過去何回か記事内で言及したかと思いますが、やっぱりサンプルのチョップとバスドラムの入れ方が特徴あってヤバいですね。あとは大体この企画やってる他のプロデューサーは3枚のレコードから1個しかビート作らないんですが、ナインスだけ4つ作っててすごい。サンプリングのうまさが成せる業です。

 ナインスといえば、フィメールラッパー、ラプソディーのプロデューサーなんですが、その中からケンドリック・ラマーをフィーチャーしている『Power』が最高にかっこいいので載せます

  ケンドリックはたぶん忙しいのかPVに参加させられず、ごまかすために別曲の『Ridin'』を最後にくっつけてます。またこのRidin'のビートと、フィーチャーされてるGQのラップがクソカッコいいんだけど、ケンドリックをPVに出せないところがおもろいのでいいですね

 


 

 上記の三つ、ビート作りたいなーって人には自信喪失させるくらいヤベーやつなんですが、それに負けず作り続けた結果が以下のサウンドクラウドになります。ぜひ僕がこの先成功するのかどうかを見守っていただけると……

 

soundcloud.com

 

 おわり

 

 
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ゆくアルバム、くるアルバム 2017

 

 お久しぶりです。ついにオフになるまで記事を書けませんでした。何か月ぶりだ?ええ?

 

 みなさんは昨年の記事『ゆくアルバム、くるアルバム』を憶えているでしょうか?

kaguyatom.hatenablog.com

 今年ももう終わりということで、音楽の話です。自分にとってかなり挑戦の年で、今年はオールドスクール及びソウル・ファンク等、音源制作のためにルーツを攻めていました。"Momma"*1ということです。おかげで新しいアーティストを発掘する余裕はありませんでしたが、聴いたものはどれも良く、特にブラック・ミュージック界隈では今年は凄かったのでは…?と思っています。というのも、ジェイ・ジーやケンドリック、エミネムなどビッグネームもアルバムをドロップしましたし、ロジック、ジョーイ・バッドアス、ヴィック・メンサなど若手注目株のアルバムもたくさん出て、わざわざ発掘しなくても何度も繰り返し聴けるものがありすぎました。いい年でした。

 

 ということで、『ゆくアルバム、くるアルバム 2017』ですが、TOP10です。17枚は多い

 


 

  1. Big Fish Theory - Vince Staples

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     『Summertime '06』からわずか二年。というか、間に『Prima Donna』出してるので、ほぼ毎年アルバム出してるってことになるんですね。ヴィンス・ステイプルズの特徴は、ぶっ刺すビートと声ですよね。早めのビートに鋭い声が乗っかり、内容も濃くて最高でした。タイトルにもなっている『Big Fish Theory』というのは、水槽のサイズによって魚の大きさが変わるってやつなんですが、ヴィンスは「才能があっても"社会"という檻に囚われていると発揮できない」ということを伝えていて、『Summertime '06』と同じく黒人社会の闇を描いています。個人的に『Love Can Be...』とか『Bag Bak』がヴィンスっぽくて好きです。"Wannabes buzzin"というリリックもトラップやマンブルが流行っていることに対するアレっぽくて最高ですね。

     

     

  2. 4eva is a Mighty Long Time - Big K.R.I.T.

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     ビッグ・クリットのアルバムを俺ほど待っていたやつはいないのでは…?

     僕のビッグ・クリットへの評価は、ジェイ・コール、ケンドリック・ラマーと並ぶレベルで、内容のコンシャスさは本当にトップレベルだと思ってます。ビートは少しポップ寄りで聴きやすい感じなんですが、内容のレベルがもう聴きやすいとかそういうの超越してますね。構成的にはコールの『4 Your Eyez Only』と似ていて、二つの視点から描かれてます。二枚組構成になっており、全部で22曲あるかなり長いアルバムで、聴きこむの大変でした。前半はラッパー"ビッグ・クリット"としての曲で、後半は一個人である"ジャスティン・スコット"としての視点で書かれた曲になっています。歌モノっぽいのもいい。めちゃくちゃコンシャスな内容なのに、なんとなくポジティブになれる、ビッグ・クリットらしいアルバムでした。

     

     

  3. The Autobiography - Vic Mensa

    f:id:Kaguyatom:20171223005627j:plain

     一曲目『Didn't I (Say I Didn't)』からブチ上げてきて、内容も「俺はこんなすごいラッパーで、アガってきてる。けど自分のルーツ*2は忘れちゃいけないんだぜ」というポジティブなやつです。スピットする感じもめっちゃいいし。これはよくラッパーが使う手法なんですが、サウンドとリリックで相反する内容を描くやつやってます。『Rollin' Like A Stoner』です。アガる曲かと思ったら、内容は「パーティ↑*3どうなん?」という、コンシャスっぷりです。あと最後の最後にシングル曲、プシャ・Tとファレルとの『OMG』を持ってくるのもヴィックっぽいです。「これが俺だ」みたいな。

     

     

  4. MADNASPAIN - BASE

    f:id:Kaguyatom:20171223005636j:plain

     唯一の日本人ランクインです。以前ラップの記事で紹介したBASEの3枚目のアルバムです。以前の記事です

    kaguyatom.hatenablog.com

    kaguyatom.hatenablog.comBASEの特徴はなんといってもその「黒さ」*4です。どうしても日本語ラップはなっちゃうんですが、そういう「ダサさ」を一切感じない、ヘビーなアルバムです。日本のものを聴くとき、僕が注目するのはフロウとビートなんですが、BASEはかなり高いレベルにあると思ってます。日本語になると内容とかどうでもよくて、古き良き「俺はスゴいんだぜ」みたいなヒップホップスタンスに惚れちゃいがちな僕ですが、見事にやられました。残念なのはApple Musicにないことで、聴きたい方はiTunes Store等から購入しましょう。*5

     

     

  5. Laila's Wisdom - Rapsody

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     ラプソディって名前、ズルくない?プロデューサーが『ズルい名前ランキングNo.1』のナインス・ワンダーだから仕方ないけどさ。声もめっちゃカッコいいし、ビートもカッコいいし、聴くだけでも文句なしの出来なのに、ケンドリックとの『Power』での、ビヨンセ『Formation』みたいな女性の力訴えかける感じ。もうね。SWAG*6ですよ。あと、僕めっちゃ泣き虫なので、『Chrome (Like Ooh)』のメッセージ刺さりました。男でも、泣いてええんやで……

     このアルバムに関してインタビューで答えてました。

     あと印象に残ったのは『U Used 2 Love Me』で、タイトル見た瞬間に「これはコモン『I Used to Love H.E.R.』では?」と思い聴いてみると、まぁそう取れなくもない感じでした。コモンみたいにネタバレしてくれるといいんですが、そういうわけでもないので、俺の考え過ぎなのかもしれませんけど。でも、ここ数年でヒップホップ業界が変わってしまったのは事実なので、ダブル・アンタンドラ*7の可能性もありますね。いや~~いい

     

     

  6. Scum Fuck Flower Boy - Tyler, The Creater

    f:id:Kaguyatom:20171223005715j:plain

     タイラー・ザ・クリエイターはアルバムを出すたびに評価を上げていると思っていましたが、今回のアルバムで一気に上がったんじゃないかなと思います。ちゃんと『Goblin』の時のような攻撃的な雰囲気も残しつつ、色々なトピックに言及していて、まさに正統進化だな、といったところです。サウンド的に今年一番好きかもしれないです。彼はずっとそうですが、正直なんですよね。それこそ『Who Dat Boy』みたいな自信のあるトラックもそうですし、『November』みたいな不安そうなタイラーもいいです。素直さで言えばジェイ・コールが一番かな、と思いますが、タイラーもなかなか好きです。

     

     

  7. ALL-AMERIKKKAN BADA$$ - Joey Bada$$

    f:id:Kaguyatom:20171223005729j:plain

     アルバムタイトルになっている『ALL-AMERIKKKAN BADA$$』は、わかる人なら「おっ」となるものだと思います。もちろんアイス・キューブの『AmeriKKKa's Most Wanted』ですよね。レジェンドである2パックより「俺の方がラップがうまい」発言*8で注目を浴びてしまったジョーイですが、こういうところでオールドスクールへのリスペクトを表明するのがいいですよね。そもそも上記の発言も「ラップスキルに関しては」という話だったので、ちゃんとインタビュー聞いてない奴らが勝手にキレてただけだったんですけどね。ていうか、ジョーイの曲聴いてればリスペクトしまくってるのわかるはずなのにね。

     ともかく、このアルバムは「KKK*9の文字からもわかるように、白人至上主義や政治、いつまでも変わらない差別に対するメッセージになっています。ジョーイはずっとこういう社会問題に言及していて、ヒップホップのあるべき姿を体現している数少ない若手ラッパーかな、と思います。必聴です。

     

     

  8. Everybody - Logic

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     黒人と白人のハーフでありながら、白人と同じ肌の色をしているロジックは、血と肌の色によって黒人社会と白人社会の両方から否定されます。そんな経験をしたロジックは黒人ラッパーが陥りがちな「黒人だけが差別を受けている」という方向にはいかず、タイトル『Everybody』の名の通り、あらゆる人種、あらゆる人々、つまり全ての人々が平等であるべきだ、というメッセージを打ち出します。そのうえで、自分と同じような状況にある人たちへの救済も行い、見事に世界中の人々を救うところに到達しました。彼も経験したうつ状態による自殺願望を乗り越えたことをベースに、自殺防止のためのホットラインをタイトルにした『1-800-273-8255』は、実際に自殺防止に役立ったという事実があります。*10前作の『The Incredible True Story』は大きなヒットにならなかったものの、今回のアルバムで本当にヒットを打ち出すことができました。しかし、残念なことに彼は次のアルバム『Ultra 85』を最後に引退すると宣言しています……*11

     

     

  9. 4:44 - Jay-Z

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     僕の最も尊敬するアーティストであり、ヒップホップ・レジェンドの一人であるジェイ・ジーがアルバムをドロップした、という事実だけで米三杯くらい食えました。なんとこれが13枚目のアルバム。これはとにかく、もう、原点回帰というか、なんというか……

     年をとっても健在のリリシズム*12と、フロウ。伝説です。あと個人的に一番嬉しいのが、名前を「JAY Z」から「Jay-Z」に戻したことで、これが一曲目の『Kill Jay Z』にもあるように、コマーシャル寄りになっていた「音楽業界におけるJay Z」、過去様々な悪事を働いたスターになった後の「Jay Z」など、あらゆる自分自身を「殺し」、一からのスタートを切る、といったメッセージになっています。浮気を告白し、妻であるビヨンセに謝罪しているのも、母親は実際にはレズビアンでありながら自分と兄弟を生み、育ててくれた感謝を述べているのも。いろいろ感極まって泣きそうでした。

     

     

  10. DAMN. - Kendrick Lamar

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     Damn. こんなアルバムありか!?ズルいです。スターダムにのし上がったケンドリックは自身を神に擬えながら、様々なトピックに触れます。とにかく聞いてください。『LOYALTY.』と『DUCKWORTH.』のビート最高なんですが、どちらも僕の大好きなプロデューサーであるナインス・ワンダーが関係しているようで。『DUCKWORTH.』はナインスが作ってるので言わずもがなですが、『LOYALTY.』はラプソディの前作『Crown』から『#Goals』のビート制作現場にいたテラス・マーティンのアイデアで作られたそうで、もちろん『#Goals』はナインスがプロデュースしてます。

     

     

  以上、2017年のTOP10アルバムでした。

 


 

  正直、ほかにも腐るほどいいアルバムあったのですが、ふたを開けてみると案の定オールヒップホップで、結局こうなるのか~~といった所存です。他にも紹介したいアルバムがたくさんあるので、ここからは番外編というか、ノミネート編というか、聴いたやつです。カテゴリ別で紹介します。

 

 

 

 


 

 今年は日本語いっぱい聴いたなあ……去年も豊作とか言ってた気がするし……

 

 おやすみ

 

追記 リンク貼っておきました

 

 

4:44 [Explicit]
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*1:ケンドリック・ラマーのアルバム『To Pimp A Butterfly』の一曲。元々の故郷であるアフリカを訪ねた時の話になっている

*2:家族、友人、故郷など

*3:パーティ↓とパーティ↑には違いがあり、前者はホームパーティ的なやつで、後者はクラブなどで行われる大規模なもののことを指します

*4:アンダーグラウンド、つまりクラブ等の所謂「現場」と言われるところでは、マリファナなどのドラッグや犯罪が蔓延っており、それを描写している

*5:Base「MADNASPAIN」をiTunesで

*6:スワッグ、またはスワグ。カッコよさやスタイルなど、自分の特徴に対し大きな自信を持っていること。または自分の特徴そのもの。

*7:フランス語でdouble entendre。同時に二つの意味を持つこと。

*8:Joey Bada$$ On What Black History Month Means To Him - YouTube より

*9:クー・クラックス・クラン - Wikipedia

*10:1-800-273-8255: Logic Song Ups Calls to Suicide Prevention Lifeline – Variety

*11:Logic Confirms Next Album Will Be His Last | Complex

*12:叙情詩的な趣。叙情主義。ラップにおいては、リリックにおける表現力を指す。

何度考えても絶対に俺は正しい、と思うのは正しいことだろ

 

 何かを評価する際に基準となるものは何でしょうか?知識?経験?直感?

 何かを評価する際にどの観点から捉えますか?主観的?客観的?

 よく言われるのは、知識や経験に基づいて客観的に評価することが物事を正確に評価するために必要なことだ、ということです。知識に終わりはありませんし、経験も限られた時間の中で得られる量は限られます。一人ひとりの価値観や知識量などに違いがある以上、客観性というものにも限りがあるということがわかります。好みもあるし。だからこんな音楽が好きとか嫌いとか、ピーマンうまいまずいだとか、「漢 a.k.a. GAMIが悪い」「いやシバターが悪い」とか、そういう違いが生まれる訳です。いくら蚊帳の外にいて物事を遠くから眺めていたとしても、その物事について知識を得たり考えたりする時点で主観性の呪縛からは逃れられないということになります。*1

 また、人間だれしも「自分が正しい」と主張し、認められたいという願望があります。それはそこら辺の小学生でも、上坂すみれTwitterをやめる原因になったイキりオタクでも、みんなが嘘だとわかっていても根気よくYoutubeに真相動画を上げ続ける主婦でも同じで、自分の正当性を評価し、それを主張し認められることで、その欲求を満たすのです。それでも年を重ねていく中で、他人に説得されたり、論破されたり、そういう経験をして、納得していなくても納得したふりをしたり、完全に物事に対する評価と態度を変えたりして、自分の欲求をどこかに追いやりながらなんとかやり過ごす方法を見つけ出します。これは学校と三国志から得られる一つの事柄といえるでしょう。*2

 大人になると、上記のような主張をすることは「自分勝手」と捉えられたり「わがまま」となり、つまり「子供」だと思われます。大人は得てして子供だと思われるのを嫌いますから、どんどん自己主張をする場面が減り、相手の控えめな主張に対し納得や妥協を見せながら折衷を図ります。諸葛亮の提案と、それに対し「いやしかし私は…」と少しずつ食い下がった玄徳。二人とも大人だ。*3

 しかし人には、絶対に譲れないものもあります。止まらない未来を目指して、ゆずれない願いを抱きしめて進みます。飛べないハードルを、負けない気持ちでクリアしていきます。しかしそれすらも、権力や立場によって打ち砕かれる瞬間があります。人はそのたびに限界を感じながら孤独な夜を迎え、どれだけ泣いても朝に出会えないと思ってしまいます。それでも納得したような素振りを見せ瞳を光らせ、心では納得していなくても表に出さず、光と影を抱きしめたまま日々を生きていくのでしょう。戦う毎日です。君はその儚さと強さを教えてくれたけど、傷つけないように歩いて行けたらいいのに…… *4

 

 僕は今年でバスケットボール歴が13年目になります。ただ兄弟がやっていたから、という理由で始めてから、本当にそのスポーツをやりたいがためにやるようになって、気付けばただただ研究し実験する日々が続いてきました。Twitter上のNBAファンとしてそこそこの知名度を獲得する程度には研究成果が得られています。

 スポーツというのは競技中に判断することが非常に多く、それが団体競技ともなるとそれぞれがそれぞれの判断をしていますから、分岐点が多く、起こりうることの量が半端ないです。故に、これが正しい、と100%言い切れるものは存在していないでしょう。でも、スポーツにはルールがありますから(得点とかコートとか)、限りなく正解に近い動きは存在していると思います。単なる技術だけでなく、上記によっても違いが生まれてくるし、だからプロだとかアマとか階級としてそれが表れているのだと考えています。

 まぁなぜこんなことを書いているかというと、そのバスケットボールに関して、どれだけ泣いても朝と出会えない孤独な夜の中にいるからです。できる限り客観的に捉え、どれだけ考えても、それに対し納得できる材料が少な過ぎれば、態度を変えることは不可能でしょう。たかが持っている知識や経験の違いでここまで戦い続けなければならないのです。現時点では僕は論を展開するだけで、証拠になるような裏付けできてません。なのでガキの戯言だと思われています。「SNSで粋がる暇あるなら証明してみろプレイで」といいうことです。でも僕もゆずれない願いがあります。証拠というのは己から叩き出すものだと思っているので、「それに対して、証拠不十分? ならパスとシュートのオートクチュール」というアンサーです。*5

 ただ、可能性として、お互いの知識や経験、考えの違いなどがパズルのピースのように、お互いを補うように機能する場合もあります。コービー&シャックが三連覇できたのも、レブロン・ウェイド・ボッシュのスリーキングスがスポールストラと和解して優勝したのも、グレッグ・ポポビッチとサン・アントニオ・スパーズのゆかいな仲間たちも、R&Bグループ『ニュー・アディション』*6も、まさにパズルのピースのようです。「あーでもないこーでもない」と試行錯誤しながら、一枚の絵や写真へと姿を変えていくことになります。

 そのために人は知識や経験を得、物事を慎重に考えていくのだとしたら、ソロでやるモンスターハンターくらい面倒だと思うし、それでも乗り越えられない壁があることもワンパンマンの強さくらい理不尽です。なんなんだよマジで。

 

 まぁどちらにしろ争いというのは避けたいものですが、魔法騎士レイアースの新装版が全巻セットでめちゃくちゃ安かったので、これくらいは主張させてください。ちなみに、アニメBlu-rayボックスはクソ高いです

 

 

*1:ラッパー・漢 a.k.a. GAMI とユーチューバー・シバターのビーフ(争い)より

*2:声優・上坂すみれTwitterに対するオタクのリプライ、松居一代Youtubeチャンネル、横山光輝版『三国志』より

*3:横山『三国志』より

*4:アニメ『魔法騎士レイアース』の主題歌『ゆずれない願い』『光と影を抱きしめたまま』より

*5:同上。また、超ライブ×戦極 U-22 MCBATTLE 2016 Rude-α vs Lick-G より

*6:ステファン・カリー、クレイ・トンプソン、ケビン・デュラント、ドレイモンド・グリーンの四人からなるNBA発のR&Bグループ