Kaguyatom

(Explicit)

YouTube、ついつい見過ぎちゃうんだよな。ダメだってわかってるんだけど

 

 YouTubeに関する記事が大変バズっているようで、一説に

「ああ、YouTubeは、昭和時代の『くだらなくて低俗なテレビ番組』の代わりになっているんだなぁ」と思わずにいられない。

YouTubeはくだらないから子どもを虜にする。そして親は不安になる - シロクマの屑籠

 とあり、いつの時代も下らないテレビ番組はあり、YouTubeが取って代わっているだけなんだなぁ、と悲しくなりました。

 

 そもそもなぜYouTubeが話題になったかというと、以下の記事が面白いからです

nejiko.hatenadiary.com

  しかし、YouTubeのくだらなさと昭和のテレビのくだらなさが同一なら、おれはどうなるのか。そもそも昭和に生きてないし、昭和の番組で知ってるのは「ギルガメッシュ」くらいなので、ここは、平成のくだらない番組ランキングがあったら上位に入るのはどんな番組かな~と考えながら、昔のことを思い出してみましょう。

 


 

 5歳やそこらで観ていたと記憶しているのは、『ニャッキ!』とか『ア・エ・イ・オ・ウ』とかで、あとは『ハッチポッチステーション』くらいなもので、YouTubeに落ちているものを観ると今でも普通に面白いし、『ア・エ・イ・オ・ウ』や『ハッチポッチステーション』の歌はギャグとして口ずさめるくらいには覚えていますが、恐らく、そういうものよりもユーチューバーの動画の方が子供にとっては面白いんでしょう。本当にこのくらい小さいときは観る番組も決まっていたし、それは小学生になってもあまり変わりませんでした。小学3年生くらいで『爆笑オンエアバトル』を見始めたくらいで、だんだんと教育テレビを観なくなる代わりに、親や兄弟と一緒にドラマを観ることが多くなりました。その過程で親に「くだらないから観るな」と言われた番組はそこまで多くありませんでした。

 

 そもそも、観ていると親がマジでキレてきた記憶があるのはそれこそ『ロンドンハーツ』とか『特命係長・只野仁』とかで、どちらも下らないから、という理由だった気がします。大体『ロンドンハーツ』を観るのは小学校高学年くらいだとは思うんですが、僕にとっては『ロンドンハーツ』はちょっと過激でめちゃくちゃ面白かったし、翌日学校で「昨日のロンハーみた?」と会話にしている周囲に、両親が共働きで夕飯がちょうど『ロンドンハーツ』の時間だけど、親はニュースを観たいから『ニュースウォッチ9』を観ながら飯食ってたこともあって、苦し紛れに「只野仁はエロい」なんて、バリバリエロいもん見てたのにそういう話になると「ハハ……ちょっとわかんないな」みたいにはぐらかしてたヤツが言えるわけなかったので、結局「おれゲームばっかしてるからテレビ見ないんだよね」としか言えず、隠れて『特命係長・只野仁』を観ていたり、聴いてるのはドラマ『輪舞曲』の主題歌だった川口恭吾だったり、やるゲームも『グランツーリスモ』か、セガサターンの何かといった、おおよそ当時の小学生はやらないであろうゲームばかりで、メジャーどころでは『サルゲッチュ』とかやってたけど、やりこみ度がおかしすぎてちょっと引かれたりしていた僕にとっては、あまり会話に入れず楽しくはなかった記憶があります。

 その上『ロンドンハーツ』は、ちょっと悪めの友達に会うから、格好もいつもより崩して、口調も変えて、過激な笑いで会話を回そうとする高校生みたいな番組で、「こういう喋りが面白いんだ」「こういう企画がウケるんだ」というイメージを小中学生に植え付けるのだと思います。結果、そのノリをなぜか学校でやり、賛否両論になりつつもそこそこの人気を誇っていた半ヤンキーみたいな存在が、今も地元に留まりそのノリを未だに続けてしまうという悲しみを生み出すのだと思うと、毎週火曜日は『ロンドンハーツ』ではなくニュースを観ていたことも、バラエティではなくドラマ(当時は『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』や『14才の母』、『のだめカンタービレ』等が流行っていた)ばかり観ていたことも、親が観たいがために朝は『おはスタ』や『めざましテレビ』ではなく『おはよう日本』であったことも、BSでたまにやってた謎のディスカバリー系番組を観ていたことも、そもそもテレビを観ないでゲームばっかりやっていたことも、全てが関係して、今の人格形成に影響を与えているのだと思います。

 しかし、当時は『ロンドンハーツ』は火曜放送でしたが、僕にとっての火曜日は「『アンフェア』の日」であり「『ブス恋』の日」であり「『結婚できない男』の日」だったので、女の子とは水曜日もテレビの話をすることができたのでした。

 

 こうして考えてみると、なんだかんだ昔のテレビは本当に面白かった気がするし、今は単純にテレビがつまらないからYouTubeばっかり観てるんですけど、観てるものもゲーム実況ばかりで、お金がなくてゲームを買えないけど、少しでもやっている気分を味わいたいという貧乏性なところが普段の生活にも出ているのだと思います。でもたまにユーチューバーの動画を観たりすると、普通に面白くないし、やっぱりプロの仕事であるテレビと違って観る層を完全に意識できてないというか、ターゲティングしてるのか単純にわかってないだけなのか、コンテンツとして単純に面白くないんですが、そのユーチューバーにすら勝てないテレビは仕事ができてなさすぎるのでは。その辺人気な人たちとか、HIKAKINとかはすごいんだと思う。観てないからわからないけど

 

 コンテンツとしてテレビが終わってきてるのか、老化とともに趣味が変わってきてるのかわかりませんが、実家に帰ると両親はBSでやってる謎の韓国ドラマばかり観てギャハハと笑っているし、20何話から突然見せられる僕は何のことかわからず、「いや誰!?」とツッコミ魂が出てしまうのが、いつもの風景になってしまっています。おれの「いや誰!?」というツッコミの声がデカすぎて(声が通らないため大声で話す癖がついていること、ツッコミにおいて声のボリュームは非常に重要なファクターの一つであると考えていることなどが関係している)、まだ小さい甥っ子が寝ているのを邪魔してしまうのも、いつもの風景になっています。親父が言うには「これくらいしか見るものがない」んだそうで。

 

 昔のことを思い出せば出すほどやっぱりテレビはつまらなくなっているし、それこそユーチューバーの台頭で競争が激化している現代においてコンテンツが退化しているのは、今までテレビが競争の少ない世界でのほほんとやってきたツケが回ってきているようで、もはやYouTubeの手軽で面白く、ニーズにも幅広く応えられるものに勝てる要素が見つからないのではと思ってしまいます。こどもがユーチューバーばかり観てしまう原因には、絶対テレビの衰退があると思うんですよ。そうじゃないと、大学生になってまでYouTubeでずっとゲーム実況観てることの言い訳にならないので。

 

 おわり

 

 

 

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